群馬県民のソウルフード「焼きまんじゅう」。最近は、TV・雑誌などのメディアの露出が増えたことも相まってか、群馬のPR用グルメとしても「焼きまんじゅう」の名前が登場するようになり、「群馬に来たからには、焼きまんじゅう食べてみたい!」と、県外から来たグンマーマニアの方にも、次第に認知されつつあるようですね。

 

そんな焼きまんじゅうですが、実は、県民にとっては「ソウルフード」どころか、かなりレアな食べ物。今でこそ、一部スーパーなどで売られていたりしますが、一昔前は、祭りや縁日などでしかお目にかかれないイベント感ある稀有な食べ物でした。

 

現在でも焼きまんじゅう専門店なんて、本当にごくわずか。ネットで検索しても「食べログ」などで、県内で数店しか見つかりませんよね。超ローカルマニアックスーパードラッグストア「白○屋」さんの方がまだ目にするレベルです。

 

今日は、そんな「天然記念物イリオモテヤマネコ」くらい絶滅危惧種化してる高崎の焼きまんじゅう店を一つご紹介します。

 

焼きまんじゅうってそもそも何!? その歴史について

・・・と、その前に「焼きまんじゅう」って何?どこから来たの?という説明を。由来は諸説ありますが、「新田義貞(にったよしさだ)が戦争時の非常食として作らせた」と言われています。

 

嘘です。すいません。

 

うどんなどの、小麦粉文化が盛んだった上州(群馬)の地において、小麦粉ともち米を材料に自家醸造した「どぶろく」を発酵ダネにしてまんじゅうを作り、味噌のみで味付けして焼いたものが起源だと言われています。
出典:日本焼きまんじゅう大百科

ちなみに現代のものとは違って、全く甘くはなかったそうですよ。

 

 

高崎焼きまんじゅうの有名店といえば・・・

前橋の原嶋屋総本家は「ケンミンSHOW」や「旅猿」などのTV番組で紹介されていて、有名ですが、高崎にも、それに負けない有名なお店があるんです。「オリタ 焼きまんじゅう店」

 


田町にある昭和22年創業という老舗の店。

屋根があります。

足ではなく手でタレを塗ります。

 

実はここ、ドラマ化されて人気になった「孤独のグルメ」にも登場しているんですね。『焼きまんじゅうは、出来たてしか美味しくない!』とのこだわりからテイクアウトは一切不可!気に入らない取材は一切NGという、こだわりのお店。

 

添加物は一切使わず、一晩発酵させて作る小麦粉と餅粉の生地は、ふっくらふわふわ。ただし・・・人生もこれくらい甘ければいいのにって思うくらい、本当に甘いです!!県内でもなかなかここまで甘い焼きまんじゅうには、なかなかお目にかかれませんよ。否が応でもお茶が進みます。

 

 

お店の看板であるおばちゃんが聞かせてくれる話を聞きながら、目の前で焼かれる「焼きまんじゅう」・・・。ノスタルジックな時間と香ばしい味噌の香りを楽しみながら「焼きまんじゅう」を食べられるお店です。

 

 

オリタ焼きまんじゅう店の駐車場は?

Googleのサジェストで「オリタ焼きまんじゅう 駐車場」と出ていたので、微妙なPV稼ぎの為に追加です。お店の目と鼻の先、道路を挟んだ反対側にコインパーキングがありますので、そちらをご利用くださいませ。お店の前は道幅も広くなく、交通量も多いので路駐なんてしちゃだめですよ。そんな事したら、おばちゃんに味噌塗られますよ。顔に。

 

オリタ焼きまんじゅう店
住所:群馬県高崎市田町108
営業時間:10:30~18:00